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薔薇の樹に薔薇の花咲く

『地下鉄に乗って』浅田次郎

後味の悪さに辟易なはずなのに、それ故に引っ掛かって逃れられない(笑)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

小説を読めば理解できるものか、とも思ったけれど。きっと全くの別物になっているはずだから。
真次の為の物語のはずなのに、岡本綾演じるみちこによって、全く違う貌を見せる。彼女の望みは何だったのか、顔を知っていても父としては知らない父への思慕なのか、復讐か?
最後に祝福された子どもだった事を知って、みちこの顔は晴れ晴れとしていたけれど、巻き込まれた真次はいい迷惑。
つか、真次の家庭もちゃんと描いてあげようよ。
いまひとつ、リアルにならないのはその辺(笑)

狂言回しのような老紳士も気になるところ。